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△ 2019.08.10 早川〜根府川間にて
Canon EOS Kiss X50 + Canon EF-S 55-250mm f/4-5.6 IS STM

来る3月13日(土)に全国のJRで一斉に新ダイヤが施行される。今回のダイヤ改正では播但線の“1駅飛ばし”快速が廃止されたり、東海道線の湘南ライナーやおはようライナーが特急・湘南に統一されたり、鹿児島本線の特急・有明が廃止されたりと各地に列車運行系統の変更点が目白押しだ。新駅の開業や新種別の誕生もダイヤ改正の面白いポイントだが、今年のダイヤ改正では各地で多くの名車がその役割を終える。冒頭の写真は先日記事にした九州遠征から2日後に敢行した東京遠征での1枚だ。被写体の185系はこの春、40年にも渡って務め上げた首都圏対湘南/伊豆半島連絡列車としての役目を終え、E353系のかいじ号への投入で余剰となったE257系に置き換えられる。新型車両のデビューと古い車両の引退のニュースを耳にするたびに、盛者必衰というのは何人も逆らえない世の摂理なのだと思い知らされる。

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△ 2019.05.01 新子安にて
Canon EOS Kiss X50 + Canon EF-S 55-250mm f/4-5.6 IS STM

踊り子号を象徴する名車を初めて撮影したのは恥ずかしながら時代が令和に変わってからのことだった。撮り鉄という趣味の面白さを教わってから3ヶ月後に初めて行った「遠征」での1枚だ。今ではTwitterで界隈を賑わせてくれる新子安駅もこの時は10人足らずの撮影者のみであった。以前、「葬式鉄をやるのに最適なのはその車両の全盛期」という言葉をどこかで目にした。なくなるとわかってから慌てて撮っても遅いということだ。この言葉を目にして以降は撮れなかった車両には縁がなかったと割り切るようにしているが、湘南ライナーの写真を見るたびに悔しさが湧いてくる。

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△ 2019.04.28 桜ノ宮にて
Canon EOS Kiss X50 + Canon EF-S 55-250mm f/4-5.6 IS STM

こちらは2019年6月7日に大阪環状線での運用を終了した201系。201系の引退で1961年投入の101系から103系、201系と3形式にわたり大阪の中心部を回り続けたオレンジバーミリオン(朱色1号)の電車は姿を消した。ラストランは学校の宿泊行事により参加できなかったため、これが最後の1枚となった。また、これがCanon EF-S 55-250mm f/4-5.6 IS STMを使用しての初撮影となり個人的にも思い出深い1枚だ。

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△ 2020.01.18 八田〜春田間にて
Canon EOS Kiss X50 + Canon EF-S 55-250mm f/4-5.6 IS STM

今回のダイヤ改正ではDD51形ディーゼル機関車が遂に定期運用を失う。JR貨物愛知機関区にのみ存在していた定期運用が今回の改正でDF200形に置き換えられ、廃車となる。ただ、JR西日本とJR東日本が保有する車両は置き換えの対象となっていないので、もう暫くは見ることができそうだ。上の写真は昨年1月、部活動の引退旅行で名古屋に行った際に撮影したものだ。既に引退するとの報が流れており、平日にもかかわらず撮影地には20名程度の撮影者の姿が見られた。

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△ 2020.08.03 島本〜山崎間にて
Canon EOS Kiss X50 + Canon EF-S 55-250mm f/4-5.6 IS STM


関西に暮らしていた自分にとって、DD51は工臨やサロンカーなにわの牽引で馴染み深い車両だ。特にサロンカーは運行のたびにサントリーカーブが超満員になるなど注目の的となっている。先にも述べた「葬式鉄をやるのに最適なのはその車両の全盛期」という言葉に倣い、関西のDD51は極力撮影に出向くようにしている、既に全盛期ではないのだが…。

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△ 2019.03.13 黄檗〜宇治間にて
Canon EOS Kiss X50 + Sigma 18-200mm f/3.5-6.3 DC OS

関西は国鉄型車両の宝庫だ。103系がいまだに現役であることからもそのことは容易に想像できる。撮り鉄を始めてすぐの頃にみやこ路代走を撮影することができた。機材を更新した今、近々奈良線に撮影に行きたいと思っている。この103系もいずれ221系に置き換えられてしまうことだろう。

数を減らす国鉄型車両。引退が発表され、撮影地が人で溢れかえる前に記録を進めておきたいと思う。